第36章 宴のあとに‐L‐
「え?」
「いいよ、そんな。科学班での問題だし」
きょとんとするジョニーと、首を横に振る南の目が向く。
予想してた反応に、構わず南の隣に腰を落とす。
「オレもオレの問題だから。好きにさせてもらうさ」
「でも…寝られるなら、ちゃんと布団で寝た方がいいよ。疲れ取れないから」
その言葉、そっくりそのまま返してやりたい。
気遣うように言ってくる南は、相変わらず気にするのは周りばかり。
「じゃあ、僕も」
「…へ?」
すると今度はオレの隣に、アレンが腰を下ろして…え?
「ラビを此処に残していく方が、危ないですしね」
にっこり笑ってオレを見る顔は…うわ、なんか信用してない目さ。
「オレって、そんな奴に見えてんの?」
「勿論」
「即答かよ」
にこにこ笑ってんのに、目は笑ってない顔。
…アレンってさ、オレに対して色々厳しいよな。
「気持ちはありがたいけど、二人共まだ怪我人だからね」
「それ、南さんも同じですから」
「そーさ。それなら、南も部屋戻って寝ねぇと」
揚げ足を取る訳じゃないけど、そう言えば、ぐっと南は言葉に詰まって。
「……わかりました」
諦めた顔で、渋々頷いた。
よし、勝った。