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【イケメン王宮 真/夜/中/のプリンセス】

第4章 シド誕!(シド夢)



ある晴れた昼下がり

綺麗に整えられた城内の庭のベンチですーすーと寝息をたてているプリンセスがいた


「…あ?」

偶々情報提供に訪れていたシドは、庭が見える廊下を歩く際に目に入ったマチの姿に苦笑する

(あれが一国のプリンセスの姿かよ)

そうしてジルのいる執務室へ向かった




用を済ませ、また庭を覗けばまだ気持ち良さそうに寝ているプリンセスを見つけゆっくりと歩を進める

腕を枕に寝ているマチは、普段とはちょっと違う幼さが伺える寝顔で少しだけ胸が高鳴る

シドが寝顔を覗きこんでいた為、顔が陰りマチが身を捩った

うっすらと目を開け、目の前のシドを確認すると

「…………………っわ!シドっ!?」

数秒経ってから飛び起き、顔を赤くしながら身なりを整えた

「ちょっと、いるなら起こしてくれてもいいじゃない」

「はっ、わりぃな、よだれ垂らして気持ち良さそうだったからよ」

嘆くマチに笑いながら答える

「よ、よだれなんて垂らしてないよっ!!」

必死に講義するマチが、突然思い出したように立ち上がる

「シド、ちょっと来て!」

そう言って、シドの手を引くとドレスを翻し走り出す

「は?うわ…っ、待てって!」

マチに手を引かれ着いた先はマチの部屋

「…一体なんだよ、」

部屋の奥からニコニコとしながら小箱を手に戻ってくると、おもむろにシドに差し出した

「…あ?」

「誕生日おめでとう」

小箱を受け取ると、マチが頬を染めながら

「たいしたものじゃ…ないんだけど………」

俯くマチの顎を持ち上げ、動揺に揺れる瞳を知りながら触れるだけのキスをした

「……っ!シドっ…」

顔を真っ赤にするマチに

「今のは俺なりのお礼の仕方だ」

とにやりと笑った

「………ありがとな」

そう言うと、満面の笑顔で笑うマチだった


end






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