第20章 風邪
ぼふっ
ベッドに下された
L「…手を握った時点でまさかとは思いましたが」
私のマスクを外しながら竜崎が喋る
L「熱、ありますね?」
額と額が当てられる
顔の近さと、喋ったらうつるんじゃないかと不安で何も言えない
L「体調が悪ければ休んでください」
そういう竜崎の顔は、怒ってなくて
心配そうにする竜崎に申し訳なくなった
「うん、ごめんなさい、ありがとう」
私の言葉を聞いた竜崎はニコッと笑って
L「復帰したら嫌という程働いてください」
鬼上司っぷりを発揮した
はい!と返事をしたら竜崎は満足そうにして
額にキスをしてきて
L「口は治ったらにします、二人で寝込むのはさすがにまずい、ちあきは熱が上がってしまったようなので、少し寝てください、あとでワタリを寄越します、顔、真っ赤ですよ」
しれっと出て行った竜崎
熱が上がったのは誰のせいだー!
その後私はワタリの手厚い看護で1日で復帰しました
_end_