第16章 大切な一つ
食べちゃったver.
L「ちあき、ここにあったチョコ、知りませんか?」
「へ…?」
私は普段竜崎からお菓子は勝手に食べていいと言われていて
自分で買ったり、竜崎のを少しもらったりしている
今日は竜崎のお菓子の山から適当に選んだチョコを食べており(竜崎はどうしても自分で食べたい物は隠している事が多い)
今、口に入れたのが最後の一つだった
「ごめん、コレ、最後」
自分の口を指して謝ってみるが
竜崎からの視線が物凄く痛い
め、、、めっちゃガン見されてる
このまま飲み込んでいいのが悩むが
口に入った物をあげるわけにもいかない
視線に困惑していると
竜崎がすっと寄って来た
L「そのチョコ、美味しかったですか?」
あぁ、何だチョコの味の感想が聞きたいだけか
安心した私が「おいしかったよー」と口を開いた瞬間
ちゅ…ペロッ
「!?!?!?」
唇の柔らかい感触と目の前には竜崎の顔
「あ、、竜ざ…/////」
L「確かに、美味しいです」
そういって竜崎は自分の唇をペロッと舐めた
その仕草と、口の中のチョコが奪われた事で頭が真っ白になった私が鯉の様に口を開けて動けないでいると
L「ちあきから貰ったからこんなに甘いんですかね?」
なんてわざとらしく言ってくるから
今度は金魚の様に真っ赤になる私
竜崎のお菓子は無闇に食べてはいけない
でも…たまにはこんなに甘いのもいいかもしれない