第35章 公園で見つける幸せ
25歳、つまり、彼は私と同い年だ
絶対に年下だと思っていた彼が同い年だった事に驚いて固まっていると
松田さんは急にオロオロしはじめた
松「ん…?あ!じょ、女性に歳とか聞いたらいけないですね!!」
あらぬ方向に勘違いをしたらしい
「え?いやいや、私も、私も25歳です」
急いで自分の歳を口にした
すると今度は松田さんが一瞬固まったあと
「えぇえぇぇ!?!?!?」
物凄く驚かれた
人のことは言えないけど
松「絶対年下だと思ってた!」
「私も…」
お互い同じ勘違いがおかしくてひとしきり笑い
そこからは面白いくらいに話が弾んだ
「今日はありがとうございます、声掛けてくれて」
松「は、はい!!」
「はいって(笑)」
松「あっ、つい癖で…こっちこそ、ありがとう…あの、、」
何か言い淀む松田さん
「…?」
松「ま、また明日!」
私が返事をする前に彼はニコッと笑い駆けて行ってしまった