第35章 公園で見つける幸せ
いつものベンチでお弁当を広げ食べ始めると
きた
例のコンビニの彼だ、今日もコンビニの袋を下げている
観察していると、ふっと彼がこちらを向く
やばい、と思い心臓が跳ね上がる
けど目を反らすのはかえって怪しくなってしまうと思い「ぼーってしてるだけ、あなたの事を見ていたわけではないですよー」というオーラを出してみる
でも私のそんな努力を知ってか知らずか彼は私が思ってもみない行動に出た
彼は私の方を向いてはにかんだように笑いながら頭を下げたのだ
会釈…された?
反射的に軽く会釈を返してしまったが
自分ではないかもしれないと思い周囲を見回す
それらしき人物は誰もいない、再び道を見ると彼は去ったあとだった