第34章 ダイエット
L「知っていますか?」
廊下で立ち止まり私に向き直ると竜崎は屈んで私の顔を覗き込んできた
その綺麗な漆黒の瞳にドキドキしてしまう
「なにを?」
L「ちあきはお菓子を食べる時に、とても幸せそうな顔をするんです」
「そ、、そうかな」
優しく伸ばされた竜崎の温かい手に頬を撫でられ、恥ずかしくて、くすぐったくて数歩後ろにさがる
L「私はちあきのその顔が大好きなんですよ」
「、、へ?」
突然の発言に驚いてしまい立ち尽くす私
竜崎は私が下がった分より少し多めに距離を詰める
L「だから、ちあきはダイエットなんて許しませんよ、運動不足なら付き合います……昼でも夜でも」
そう言って妖艶に竜崎が笑うと
見計らったように携帯が鳴り少し嫌そうに竜崎が出る
L「あぁ、わかった」
それだけ言い携帯を切ると私を見てもう一度いたずらっ子の様に笑う
L「顔が真っ赤ですよ、なおったらお願いしたいことがあるのでデスクに来てください」
そう言って竜崎は部屋に戻っていった
運動不足は…解消できそうです
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