第33章 ハロウィン〜もう一つのハロウィン〜
ちあきは相沢に話を聞いた後
夜神、模木にもお菓子をもらい
珍しくビル内にいたワタリにも可愛らしいマカロンを手渡された
「みんな何だかんだでノリノリだったなぁ」
1日を振りながら廊下を歩いていると珍しく廊下の先から竜崎が歩いて来ているところだった
「あ、竜崎」
L「笑いながら廊下を歩いてるなんて、何かありましたか?」
「う、、、笑ってた?」
竜崎はちあきの顔を見て少し笑った後、ゆっくりと手を出す
L「まぁ、ではちあき、トリック・オア・トリート」
「はい!どうぞ」
そう言って取り出された物は
何とも奇妙、というかハロウィンにはそぐわない形だった
暗い紫色の箱にオレンジのリボンと色はハロウィンだが
ハロウィンにこんなにもきちんとラッピングされたお菓子をあげる人は中々いないだろう
現にちあきは松田達にはチョコレートやアメをあげていたのだから
L「……これは」
「じゃあ私はこれで〜」
竜崎が困惑しているとちあきが何事もないように去ろうとする
L「待ってください…私はトリック・オア・トリート言われてませんが」
そう引き止めるとちあきはくるりと竜崎の方を向きいたずらっ子のような笑みを浮かべ
「いいの、今日は、竜崎からは貰わない」
そう言って今度こそ立ち去ってしまった