第4章 暑さ違い
「ねぇ、竜崎知ってる?今日って外は凄く暑いんだよ」
窓の外、強い日差しで燃えてしまうのではないかと思うくらいに照らされるビル群を眺めながら竜崎に話しかける、心なしかこの触れている窓ガラスも温かい気がする
捜査本部はいつも空調管理が完璧で暑くも寒くもない
いや、ありがたいんだけどね…
L「知ってます、夏ですから」
なんてしれっと言われてしまい
なんだか納得いかない
「いや、知らない!竜崎は知らないよ!だって今日36度もあるんだよ?絶対想像できないよ」
L「想像、ですか…でも36度なら人の体温くらいですね」
そう言われればそうだ、現に私の平熱はだいたい36度くらいだったはずだ
「そうだね、でもそれが外気温だとびっくりするくらい暑いのよ」
竜崎はそれくらいの話題では心惹かれる事もないか、と
冷静になった私の言葉は最後は独り言の様に小さくなった