第28章 独占
私の反応が海砂ちゃんも嬉しかったようで
きゃいきゃいと女二人で盛り上がっていると海砂ちゃんがとんでもない事を言い出した
海「私、この会社の衣装担当の人と仲良くなったからちあきちゃんも着れるか聞いてあげるよ!」
「えぇ!?いや!いいよ…」
海「着たくないの?」
着たくない…わけではない
そりゃ私だって綺麗なウェディングドレスは気になるし
将来的に着れるかもまだわからない
でも、、海砂ちゃんのこんな綺麗なドレス姿を見たら自分の平凡さにがっかりするのは目に見えている
海「じゃあさ、私、今度ドレス見に行くから、ちあきちゃんも一緒に行こう?それならいいでしょ?」
「海砂ちゃん、なんのドレスを見に行くの?」
海「もっちろん!将来、月との式で着るドレスをどんな感じにしたいかイメージトレーニングに行くのー!」
気が早すぎる
当の月くんは聞こえないふりでやり過ごすつもりらしい