第26章 強敵?
「竜崎?」
どうやら、私は抱きしめられたみたいで
L「あのぬいぐるみ、なんで貰ったんですか」
拗ねたような声が頭上から降ってくる
「断ったんだけど、断りきれなくて…?それに、欲しかったんだもん…竜崎に似てたし」
L「私ならいつでもいます」
抱きしめる力が強まる
「でも可愛かったから…ごめんね?」
「許しません」
ぐっと引き寄せられ
給湯室の机に貼り付けられる
L「しばらく外出禁止です」
「それは、困るんじゃ」
L「話しかけられる方が困ります」
松田さんに話した今日の話はすべて聞かれていたらしい
ぐっと竜崎の顔が近づく
(キス…される?)
「ちょ、、竜崎?早く帰らないと変に思われない?」
L「大丈夫です、代わりを置いてきました」
「まさか…」
続きは竜崎の唇によって音にならなかった
ぬいぐるみにそっくりな名探偵は随分と嫉妬深いみたい
松「竜崎…が、ぬいぐるみになった?」
竜崎の席には体育座りのぬいぐるみがちんまりと座っていた
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