第4章 葉の露
「…千鶴ちゃんの幼馴染み、それ以上でもそれ以下でもありません」
「そういうことを聞いてるんじゃねぇよ。お前、斎藤の居合を止めたらしいじゃねぇか」
すこし、後ろの方がざわつく。
「…何を、疑っているのでしょうか。もしや、俺が間者だとでも?
もし、そうならば、勘違いも甚だしいですね。俺は千鶴ちゃんのためにここに来ました。そうでなければ、新選組に関わるようなことはしません。
証明になるかはわかりませんが、まだ千鶴ちゃんに見張りがいた頃、その見張りを殺して連れ去ることくらいは容易でした。それをしなかったのは千鶴ちゃんのため…その意味を考慮して、話していただきたいですね」
いつもより饒舌に、威圧を込めて話す。
「…なるほど」
そう言ったのは近藤さんだった。
「以上ですか?ならば、俺からお願いしたいことがあります。…俺を、新選組に入れていただきたいのです」
場の空気が張り詰める。
「…それはどういうことだ?」