第4章 葉の露
俺はしぶしぶながら秋夜の提案をのんだ。
それから毎日のように俺は千鶴ちゃんの様子を見に行った。
あの黒い男の捜索も継続したままだから、行けない日もあったが。
…それと、俺は自分の過去、思い出した記憶についても調べることにした。
たかが数年間の記憶だったが、自分について、その特性について知れた。
今までは行き詰まっていたことも、詳しく調べる足がかりができた。
古い書物や、噂からだいたいのことは知れた。
ただ…
「…っなんで、あいつのことは何も出てこない…!」
そう、あの黒い男のこと、秋夜も情報収集をしているにも関わらず、全くと言っていいほど情報がなかった。
「やっぱり、あの情報は嘘だったかな…」
「いや、それにしてもだ、秋夜。江戸と京のふたつともに全く情報がないというのはおかしくないか?」
2人を照らしていた蝋燭の灯りが揺れる。
「隠れてる…ってことか?」
「まだ、わからないが、その可能性はある」
そうでないと、あいつは何処に…