第4章 葉の露
思い出した。
これは私の記憶。
千鶴ちゃんと薫くん。
3人でいつも遊んでた。
それが変わったのは、いつだったか。
……そうだった。
人が、私たちを襲ってきたんだ。
そこで私たちは離れ離れになっちゃって…
そこからの記憶がない。
私が覚えていたのは、壬生の里に入ってからと、真っ黒な男。
その男を探してた。
なくした記憶、あいつを辿れば戻ると思ってた。
その男を見たのはいつ?
…そう、あの時。
私たちの家が、真っ赤に染まった時。
その時私は見たんだ。あいつを。
あいつが、私たちの家を…
私たち3人を離れ離れにした。
父様や母様を殺した。
またしても視界は真っ黒になった。