第3章 蓮の葉
少し眩しいくらいの朝日が山の間から顔を覗かせる頃、2人は朝が早いからかあまり人のいない町中を歩いていた
「さてと、これからどうするわけ?」
「…情報収集、かな」
「なっ、お前1から探すのかよ!?」
「ああ、そうですが、何か?」
明らかに驚いている秋夜に一瞥をくれてやる。「何か文句でも?」とでも言うかのように。
「あ、いえ、…ですよね」
…少々の優越感に浸りつつ、これからのことを考える。
まず、道すがら秋夜から聞いたことをまとめると、
1、頭領からの任務ではあるが内容は言えない
2、言えないが頭領は私のことを気に入っていた
3、=悪い内容ではない
とのことだった。
……あぁ
なんとなくわかってたよ
うん。
「…秋夜、」
「ん?」
「……いや、なんでもない」
もう、…もう諦めよう。
「んー?そうか?じゃあ、取り敢えず今日の宿探すかっ!」
「あー…」
確かにここにたどり着くまではずっと野宿だった。久しぶりに風呂に入りたい。
「そうだな、てきとうに安いところを探そう」
「よーし、そうと決まれば善は急げ、だ!」
全て秋夜持ちで宿を決め、文句の言わない彼を見て槍でも降るのかと空を見上げたが生憎と晴天だった。