第1章 太郎さんの初恋と苦悩

そうやって抱擁されるたび私は理性を保つので精一杯だった
今、主の背に手をまわそうとでもしたら理性は限界を越えて主を犯すかもしれなかった
そんな生活は半年も続いた
敵も強くなり負傷して帰ることが多くなった
そのたびに主は泣きそうな顔で部隊を迎え、時には泣きながら手入れを行うこともあった
心が綺麗な方だけに、相当ショックを受けておられるのだろう
そんなある日、主は過労で倒れた