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太郎さんの初恋と苦悩

第1章 太郎さんの初恋と苦悩


目が覚めるとそこは太郎太刀の自室だった
そこで全てを思い出す、夜伽をしてから、太郎さんに気絶させられたのだった
「主、お目覚めですか」
声の主である太郎太刀は私の足元で正座をして座っていた、その前には短刀が一本置いてある
「太郎さん、なぜあんなことを?」
一番不明なことを質問した、もし殺す気だったのならすぐ殺していたはずなのに、今自分は生きている
「主、実は主の命を助けるために本日は夜伽をしました」
詳しく太郎さんの説明を聞いた瞬間、分かった
(僕のことは好きじゃないけど、主のために嫌々夜伽をしたってことなのか)
落ち込んでいるのが分かったのか太郎さんはすぐに声をかけた
「主、私は貴方を心から愛しています、夜伽だって私からさせたのですから」
どうやら太郎さんは私のことが嫌々夜伽をしていた訳ではなさそうだ
「じゃあなんで気絶させたんですか?」
さらに気になる質問太郎さんにぶつける
「主、腕をご覧ください」
「腕?」
言われるままに寝間着の袖をめくるとそこには包帯が巻かれていた
今まで痛みも無かったので全く気付かなかった
「太郎さん、、、これは?」
私の問いかけに太郎太刀は泣きそうな顔で答えた
「はい、私がやりました 私が、私が主の腕を、、、」
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