第1章 太郎さんの初恋と苦悩
*注意*ここから主視点*
「鞍馬丞さん
今、あなたの体はとても悪い障気で満たされています、、、もしこのままだったら残された時間は、、、、、」
医者が私の顔を見る、余命を宣告するかどうか考えているのだろう
「先生教えてください、私はあとどのくらい生きれるんですか?」
死ぬことについて恐怖は無かった、いずれそうなるものなのだから
だが一つ心残りがあった
(まだ太郎さんに自分の気持ちを伝えてないなぁ)
自分の気持ちを伝えずに終わるのは死ぬことよりも怖かった
「お願いします、私にはどうしてもやらなければいけないことがあるんです」
深く頭を下げると理解してくれたのか紙に何かを書くと私に渡した
「これが残り時間です」
そう言われた瞬間、心臓の鼓動が速まる、この紙には自分の残り時間が書かれている
渡された紙をゆっくり広げる、そこには
『長くて半年』
震える文字でそう書かれていた