第1章 太郎さんの初恋と苦悩
主から障気の混じった精が放出されるのを見ると心からほっとした
今はもう媚薬が抜けているようで、すっかり元の主に戻っていた
「太郎さん、大丈夫ですか?」
自分もかなり辛いはずなのに主は私の心配をした
そんな主に私は最後にやらなければならないことがあった
「主、申し訳ないのですが少し立っていただいてよろしいですか?」
不思議そうな顔をされたが主は一糸纏わぬ姿で布団の上に立った
「これでいいのですか?」
羞恥で顔を朱に染める主にさっと音もなく近づく
「すみません」 「ドス」
主の華奢な体に当て身を当てる
「がはっ たろうさん、なん、で」
崩れる落ちる主の体をしっかりと支える
「申し訳ありませぬ、この罪あとで必ずや償います」
意識の無い主にそっと声をかけるがもちろん返答は無かった