第1章 太郎さんの初恋と苦悩
「しかし、私は、その 自信が無い」
「どういう意味なの?」
次郎太刀の秀麗な顔が私を見据えた
「確かに私は主のことが好きだ、心から愛している だからこそ主を壊してしまうかもしれない」
「要するに兄貴は主が好きすぎて抱き潰すかもしれないってことか」
次郎太刀の的確な言葉にコクリと頷いた
「分かったわ、じゃあ こうしましょう」
「どうするのだ!」
私が期待して次郎太刀の案を聞こうとすると弟刀は照れながら言った
「練習で私を抱けば良いじゃない」
しばしの間、沈黙すると
「....え、えぇぇぇ」
やっと言葉の意味を理解出来たが、驚きのあまり「え」しか言葉が出なかった