第14章 成長〜side？？

それは、初めて聞いたあの子の曲。

まだまだ技術も拙いし、改善点なんて探せばいくらでもある未熟なそれだったけれど、


「…良い歌ね」


紛れもなく彼女自身の歌だった。

の放つ輝きが、その曲には込められていた。








何も見えていなかった私に


世界を教えてくれたのは貴方達


ありがとう


そしてこれからは


ありのままの私でいよう


誰でもない、"私自身"で












「どうですぅ〜？YOUの望む彼女に成長していましたかぁ？」

「…えぇ、思った以上に成長してくれていました」


曲を、歌を聴けばわかる。
頑張ったのね、。

私を追うだけだったあなたが、今は自身の意思で夢を追おうと歩き出した。


ならば私のすることは1つ。




「では、社長。例の件、よろしくお願いします」

「オフコーッスゥ！！…最高にエクセレントな1曲を待ってるのね！」


あなたの力を高めること。



「Ms.麗奈…YOUの働きに期待しまぁす…」






それが、あなたをこの世界に引き込んだ私の務め。