第5章 優しい笑顔
『そろそろ行くかーー』
恋愛トークやらで盛り上がり、2時間くらいは居座っていたと思う。
カフェから出ようとしたその時、私の携帯の着メロが鳴った。
何気なく携帯を見てみると、まさかの日向さんからのメールだった。
『えっ、日向さんからメールきた!』
私の言葉を聞いた2人は、えっ!!と驚きの様子で携帯画面を覗く。
『打ち上げだってさ!!!どうする??』
日向さんから、ライブが終わった後の打ち上げに来ないかというメールが届いた。
『あー、私は今日は帰ろかな!!』
『私は行きたい!!!真斗様に会いたい!』
葵の顔が、どんどんニヤケ顔に変化していく。
『じゃぁー、詩穂はまた学校で!!!何かあったら報告するわ!』
『ほい!!話楽しみにしてるねっ!!』
と、詩穂はニヤつかせた顔で手を振り歩いて行った。
詩穂が、角を曲がるまで手を振り見送ると、私達はまたライブハウスの方へと足を進めた。
『打ち上げに誘ってもらえるなんて!!しかも、日向さんから!ってことはー、真斗様も絶対いるよね!?』
『いると思うよ!!!あ、龍樹さん達もいるかな??』
『たぶんいる!!菜穂、今日近づくチャンスだよ!!』
龍樹さん目の前にしたら、緊張で話せなくなんだよなぁ、、。
『が、が、、頑張ります、、!』