第4章 急展開
4人でバンドの話で盛り上がっていると、二人組がガラスの扉から顔を出した。
『おーい!洸??』
『なにしてんの』
洸と呼ばれ、2人の方を振り向いた日向さん。
『JKと戯れてんの。いいっしょ!』
『本当ごめんねー!こいつチャラいしょ?嫌だったら言っていいからね??』
日向さんの肩に手を置きながら、茶髪でゆるいパーマのかかった爽やかイケメンが言った。
『あ、いえ!どっちかというと私たちから絡みに行った感じなので、、』
私がそういうと、詩穂と葵も、うんうんと首を縦に振っていた。
『最近ちょくちょくパソコンみてはニヤけてたのって』
と、隣にいた黒髪でクールそうなイケメンが言った。
『いやいや、あれはエロ画像みてただけ』
あまりに普通に言うもんだから、私たちは驚きのあまり開いた口が塞がらなかった。
『本当ごめんねー!こいつこーゆーやつだからさ!』
『うるさいなー。あ、言うの遅れたけど、こいつがドラムの理玖で、この愛想のないのがベースの奏多』
日向さんがそういうと、爽やかイケメンな理玖さんがペコっと軽いお辞儀をした。
奏多さんは表情1つ変えず、どうも、と一言発しただけだった。