第3章 まさかの出来事
しばらくクランからの連絡がないまま、金曜日まで来てしまった。
私は心のどこかでは返信を期待している。
もしかしたら来るかもしれないと。
『まぁ仕方ないよ!またライブは普通に行こう?』
少し落ち込んでいた私に、葵が優しく慰めてくれた。
『よし、今日もやるぞー!』
詩穂の掛け声で少しやる気が出てきた。
私達はまたそれぞれ練習に打ち込む。
すると、制服のポケットから携帯の振動を感じた。
なにげなく携帯を確認すると、、
『ちょっ!!!!!!きたっ!!!』
私はギターをすぐさま壁に立て、2人に向かって大声で叫んだ。
『え!内容は?!』
2人もそれぞれ手を止め、一緒にメールの内容を確認する。
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顔だけでも全然オッケーだよ!
じゃあ、明日ライブ開演前に来て!
着く頃連絡してくれれば、会いに
行くからさ。
From..clan(日向)
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『ちょ、やばくない??』
『もちろん行くよね??』
『あたりまえじゃんかー!!!』
やったーーっ!と
皆で手を握りながら喜んだ。
なんだろう、なんかすっごいドキドキする。
日向さんがどの人なのかやっとわかる!!