第14章 赤い夫とのご挨拶
「そんなに頭を下げないでくれ。私は父親としてしたまでだよ。それに3日後にはパーティがあるんだろう?だったら尚更うちへ泊まったほうがいい。ドレスアップできるし、それに専属の美容師を呼べるからね」
『え………。パーティあるんですか?』
「お前言ってなかったのか」
「言うと余計に混乱すると思いまして」
『今言うても混乱するわ!アホ!!なんで言ってくれへんかったん!ドレスの1つや2つ選んだのに…………』
私は勢いのあまり立ち上がった。
「美桜さん。落ち着いて」
『あ!!と、取り乱してすいませんでした』
私は顔が熱く赤くなるのを感じながら座った。
「美桜。俺は今日の夜言うつもりだった。それに明日午後からドレスの店を予約してある。だから起こらないで。俺も悪かったよ。すまない」
征十郎は私の頬に手を当てた。
『ほんまに?新しいやつ買っていいの?可愛いやつ買っていいの?』
「ああ。一緒に選ぼう」
『………………許す』
私が許すと言ったとたんお義父さんと征十郎の口から安堵の声が聞こえた。