第7章 赤い夫との日向ぼっこ
お昼ごはんを食べて少ししてから十分に日が当たった布団を入れた。
『あったか…………』
私は床に置いた布団にダイブした。
ぼすっ
そんな音がした。ご飯を食べた後ということがあってすぐに睡魔に襲われた。すると横から同じ音がした。音がした方を向くと征十郎が気持ち良さそうに目を閉じていた。
「気持ちいいね」
『うん』
私も目を閉じると頭にふわっと征十郎の手が置かれた。征十郎は髪をすくように撫でた。
『ん…………こしょば……』
撫でるたびに首に髪が擦れる。
「ここは?」
『っ………………やめ………。寝かして……』
私は目を開けた。すると征十郎が鼻が触れ合うぐらいまでの距離まできていた。
『え。ちょ。近い』
「ほら。寝るんだろう?」
征十郎は軽く私にキスをすると腕を私の頭の下に通して、征十郎の胸に顔を埋めるようにして抱きしめた。
「おやすみ」
私は顔を上げて征十郎の顔を見るとチュッと音をたててキスをするとお腹へと手を回して抱きしめた。そしてすぐに夢の中へと落ちていった。
「そんなのされると困るんだけどね………」
征十郎の独り言は暖かい布団の中へと消えていった。