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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第21章 赤い夫との結婚



~征十郎目線~

俺自信も驚いた。

美桜が食べている顔、美味しいという顔。その顔を毎日見たい、させてあげたいと思った。そして気づいた時には"結婚しよう"と言っていた。

美桜が混乱しているのは見ているだけで充分わかった。

「…………美桜?」

さすがにもう頭の整理がついた頃だと思い俺は声をかけた。

「返事……もらってもいいかい?」

美桜の肩が小さくピクッと跳ねる。

俺もこの時はとても緊張していた。美桜の口からどんな言葉が出るのか、YESなのかNOなのか。少し恐怖心も抱いていたかもしれない。

『……あ、あかし、くん』

美桜が下を向いて俺の名前を呼ぶ。

『ご、ごめんなさい!!!』

「………………………………え?」

俺は何を言われたのかわからなかった。












~美桜目線~

私は悩んだ。正直嬉しい。とてつもなく嬉しい。

その感情だけならすぐに"はい"と応えていた。だが、それをすぐに言わせない感情があった。


恐怖


それが、私の嬉しいという感情に巻きついた。
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