第19章 赤い夫との出会い
そしてあっという間に月日は流れ私は2年生になった。
「美桜!クラス張り出されてるで!!」
希美が手を振りながら私を呼ぶ。
『ほんまや。何組やろ』
希美は横で背伸びをしながらプルプルと震えている。
『……私が見よか?』
「…………お願い……します」
希美は背伸びをやめて少し項垂れる言った。
『いいよいいよ。ちょっと待ってな……』
私は背伸びをして希美と私の名前を探した。
『あ、希美のあったよ。1組』
「そこに美桜の名前ある!?」
『…ないな。東……東…………』
私は自分の名前を探す。
『あった……。6組だ』
「頭良いクラスやん!?え!?」
ここ、洛山高校は7組まであって6と7組は俗に言う特進と呼ばれるクラスだ。6と7組は難易度もだが、研修旅行の行き先が他のクラスとは違う。
『なんで特進に……』
「美桜いい点取ってたからなー。他誰か6組にいる?」
『赤司くんがいる………』
「俺が何か?」
!?!?
私はビクッと肩を震わせゆっくりと後ろを向いた。
『あ、赤司くん……。あの、今、同じクラスの人誰かの話してて、赤司くんと同じクラスやからその話してただけやで?』
「なるほど、そういう事か。よろしく。東」
征十郎はゆっくりと私の前へと手を差し出した。