第19章 赤い夫との出会い
※制作上、1ページ目の内容を変更しました!!もう一度見ていただくと嬉しいです!
私は色々ありすぎた出張から無事に帰ってきて、息をつく暇もなく家中の掃除に追われていた。今は物置部屋を掃除している。
『もう!埃多い!!』
私は鼻水を垂らしながら埃と格闘していた。
『はっ……はっくしょん!!!くしゅん!!』
私はクシャミをした瞬間にバランスを崩して棚にぶつかる。
ドンッドサッ
何かが落ちる音がした。
『ん?何が落ちた??』
私落ちてきたものを拾った。そこには"洛山高校卒業アルバム"の文字が。
『うわ。こらはまた懐かしい物が…………。後で見よう』
私はアルバムを邪魔にならないところに置き、掃除を再開した。
パラ、パラ
『皆若いな……。』『こんな行事もあったなーー』
私は掃除を終わらせてこんな独り言を言いながらソファでのんびりとアルバムをめくっていた。
「1人で何言って……。美桜?何をしてるんだい?」
自室で仕事をしていた征十郎がソファへとやってきた。
『今?洛山の卒業アルバム読んでるの。あ、コーヒー淹れようか?』
「ああ。お願いするよ」
征十郎はソファへと座りアルバムをめくり始めた。
「…………懐かしいな。あと俺が若い」
『征十郎は全然変わってないと思うけどね』
私は征十郎にコーヒーを渡す。