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夢きらめいて(ブラコン夢)

第4章 4


フィナーレ直前のカデンツ。
伴奏が和音の余韻を残しながら消え、音を発するのは舞台の上の私だけ。
歌詞もない、音と表情だけですべてを伝える。


あなたが好きだと、あなたを好きになることが出来て、幸せだと。


いつも練習でうまくいかなかった最高音が自分でも驚くほど伸びやかにホールの中を駆け巡った。
そして飛び込むピアノ。
ワッと盛り上がり、華やかに曲のフィナーレを告げた。


その瞬間、割れんばかりの拍手が洪水のように降りかかってきた。
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