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four plus one

第1章 four plus one



 「では、とりあえず。この世界の麗華様について。それと、この世界についてを話させていただきますね」

 ミルトさんはいつもの笑顔でそう言うと、その笑顔からは想像もできないような大きなスケールの、ものすごい話をし始めた。



 この世界には大小様々な島の中で、4つの大きな大陸が存在した。

 北がメトル・シエロ、東がレイ・アヴゼリナ、西がカスタ・ライ、そして、南がルコラ・アマウという名で呼ばれる大陸だ。

 各大陸を一つの王族がそれぞれまとめ、貿易や戦争などの管理も王族が権利を持っていた。

 南の大陸の王は若くして死に、子どもは居なく、王の両親はもう王を引退した身。王の後継ぎは、多くの反対を食らいながらも、その時、王に仕えていた、ケイラスという男に決まった。

 中々のカリスマ性の持ち主で、グングンと国に力を付けさせていった。元は普通の住民だったが、近くで王の仕事を見ていたこともあり、作業は慣れたものだった。

 しかし、そのカリスマ性を疎むものは多くいた。元は普通の住民だった者が、自分たちよりも上に立たれるのが嫌だったのだろう。国はどんどんと力を付けていっているというのに、国の指揮をとる王に反発をしたのだ。

 そのため、内戦が多発し、もはや貿易や戦争まで手が回らなくなり、ケイラスは王を辞退した。

 その時、国のために立ち上がったのは、一人の女性だった。

 ―――彼女の名は麗華。元々の王の若妻であった。

 彼女は強く気高い女性だった。「女性だ」というだけで、最初、多くの人々の反感を受けていたというのに、貿易の力を強め、戦争には直々に指揮をし、ルコラ・アマウを強い国へと短い期間で育てていった。

 内戦は次々と少なくなり、仕事へと民が時間を費やすようになった。





 だが………。





































 「うぐぁっ!!!!」

 「麗華様っ?!!」
































 事は突然だった。










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