第1章 幼馴染
謙也にできた彼女は、可愛いと噂の学年のアイドル的存在だ。
敵う、敵わないとか考える以前に、戦意喪失。
「ほんま2人は見ててまどろっこしいなぁ」
「謙也も私の事好きみたいな言い方」
「違うん?」
「違うからこうなってる」
特別顔が格好いいとか言う訳じゃなくても、謙也がそんなアイドルと付き合えた事に疑問は抱かない。
周りからは謙也のくせにとかからかわれてるけど、皆心の中では、腑に落ちてるんだと思う。
それだけ彼は魅力的だから。
「そうとも限らんと思うけどなぁ「よぉ、白石」
…おぉ、謙也。おはよう」