第2章 クラス替え is カオス
トキヤ「………いつにも増して騒々しいですね。
随分と余裕そうですが…朝一にある学力テストの予習は済んでいるのですか?」
『あ、トキヤ』
休みが明けても勢い知らずな二人にすでに疲れた澪。それを励ます友千香。
朝からわーわー騒がしい音也達の元へ、中学からの顔馴染みの一ノ瀬トキヤがやって来た。
音也「えっ、あったっけ?」
ライト「んふ、音也くんてば。ちゃーんとあるよ。
保健体育だよね」
トキヤ「まったく違います。なぜ保健体育になるのですか……。
現国、数学、英語、理科、日本史の五教科ですよ」
『1教科でも赤点取ったら向こう一週間は補習だったよね』
友千香「うん、補習期間終わるまでにノルマクリアしないと夏休み返上で学校の手伝いらしいわよ」
音也「そ、そうだっけ?!
うわ、ヤバい…すっかり忘れてた!」
トキヤ「……冬期休業に入る前に日向先輩から言われたはずですが」
ライト「そう言えば言ってたっけ。
でも夏休み返上は嫌だなぁ…アリスちゃんとデートしようと思ってたのに」
『しないけど。
ほら、散った散った。そろそろ先生来るよー』
ホームルーム開始の時刻が近づき、男子組は自分の席へと戻って行った。
澪と友千香は席が前後の為すぐに座れる。
チリンっ
『お、LINKきた』
友千香「まーたあの兄弟じゃない?」
『かもね。…えーと?』
授業中に操作しているのが見つかると没収される為、澪はすぐにスマホを取り出してLINKメッセージを確認した。