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Never mind Days

第2章 クラス替え is カオス


4月。
留年も無く進級した澪は正面玄関のクラス表を眺めていた。





『今年はB組か』





20人前後ずつに分けられた名前の中にある、自分の名前を見上げて澪は呟いた。

しかしそれよりも気になるのは他の名前。
強いて言えば、自分以外の名前。
だがしかし気になってしまうのが自分以外の二人の名前。



光嶺学園高校2年B組。
白祇澪は、めでたく進級した。

成績良好。容姿上の下。性格普通。
教師陣からの信頼も割と高い。
友人関係も良好。校則違反もせず生徒の鑑と言っても過言ではない。

それが、白祇澪と言う人物である。


そんな澪が日常生活と学校生活において唯一の悩みの種なのが、友人である。


ガラ


友千香「おっ、おはよ澪!」

『おは、友千香。
春歌とユイはAみたいだね』

友千香「ぽいね。
ま、ちょっと寂しいけど昼休みとか一緒に食べれるし合同教室とかでも一緒になれるしね」

『そだね、あっちに翔と真斗も居るみたいだし』

友千香「あの二人なら大丈夫っしょ。
…それより、さ。例の2人、あたし達と同じB組みたいだけど」


ガラッ


音也「澪ーー!!」


タタタっ

むぎゅっ!


『、っ!
……あー、おはよう音也』





噂をすればなんとやら。

中学時代から仲良くなった渋谷友千香と朝の挨拶をしていると、2Bの教卓側ドアが開いた。
かと思えばその人物は花が咲いたような笑顔で澪目掛けて走って、抱き着いた。

久々のいつもの行動に顔を引きつらせながら、澪は悩みの種の一人…一十木音也に挨拶をした。
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