第6章 ぷらすれっすん♧
匂いと熱気が遠ざかったので瞼をあける。
背後でゴソゴソ音がしていた。
「振り向いていーよー」
云われて思わず反射で振り向けば…。
「ギャァッ!」
ネオンピンクのボクサーパンツ一枚しか着てない!
それ振り向いちゃ良くない!
「やだー、股間ガン見とかえっちー」
云われて確かに、と顔が熱くなる。
「さっ、髪乾かして?」
ドライヤーを渡されていつもみたいに適当に乾かそうとすると、
「君さ、ほんとに女の子?あ、さっき見たけど生えてなかったもんね女の子か」
モウソノハナシハヤメテクダサイ。
生えてないとか、生えてなかったとか止めて。
どうせ私は焼畑だっ!
幼馴染に二次性徴を迎えた頃のアソコを見られて『焼畑農業』と呟かれたのは私の一生モノのトラウマだ。