第15章 ➕じはーど
「燁ちゃんサ、そんなん岩ちゃんに見せようとしてたの?」
まくった下の光景に徹さんが顔を赤らめたのが暗がりでもわかった。
私が今日履いていたのは、前も後ろも殆ど布が無い、ほとんど『ヒモ』と云って良いシロモノだったからだ。
サイドに張り出すようなレースが付いているが、前も後ろも隠れない。
「見せてないですよ?」
私が云うと、
「絶対見せちゃダメ」
ナンテ、可愛く云われたら聞かないワケがないんだけど。
「バレなきゃいいだけって顔だね」
徹さんに指摘されて、私は笑った。
「ダメだよ?君は俺のなんだから」
くいっとパンツのヒモを引っ張られる。
フロントが割れ目に食い込む。