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【HQ!!】+ばいんど【R18】

第15章 ➕じはーど


――それは小学校に入学したばかりの頃。
死んだ父の生家を母と追い出され二人で住んでいた頃の事。

働く母の帰りは遅く私は学校から帰ると一人で留守番をしていた。

玄関にはいつも鍵をかけていたつもりだった、のだけれど。

その日は開いていて。
入ってきた男の人は玄関の開く音に出てきた私の体を…。

「泣くな、興奮する」
岩泉さんは云いながら頭を撫でてくれる。
言葉とは裏腹な優しい手つきに私は肩にもたれた。

「意味は分からなかったけど、イケナイコトなんだって怖くなって、私夜尿症になってしまって」
以来、一人でいる時にはチェーンをかけるように母に云われ、癖になった。

徹さんと暮らし出してからはやらないように気を付けていた。
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