第1章 兼さんが全部悪い

「そんなこと言わないでよ兼さん」
そう言うと国広は俺の背中に手をまわした
「そんなに兼さんが僕のことを考えてくれてとっても嬉しかったんだ　だから兼さんはかっこいいよ世界一だ」
つい、俺も国広を抱き締めた　自分よりも小さくて暖かい体をどこにも逃がさないように
しばらく二人で抱き締めあっていると急に国広が俺の背中にまわしていた手をほどいた
「どうした」
「やっぱり　瓶じやなくて兼さんのが欲しい」
そう言うと国広は自分の後ろを解し始めた