デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第2章 初めてのキャンプ場での初めての友達
~小姫side~
そして吹雪の音が止み、外へ出るとあたり一面が雪景色だった。
「すごーい!」
みんな大はしゃぎで雪に飛び込む。
「小姫はやめとけ。」
ちらっと秋君を見ると、秋君がかがみこみながら言った。そしてしばらくして、
「ほら。これで我慢しろ。」
と可愛い雪うさぎを差し出した。
「うわー!秋君上手!!」
私が雪うさぎに夢中になってると、秋君は上を見て
「オーロラがでてる」
とつぶやいた。
「オーロラ?オーロラって、北極とかにしかでないんじゃないの?」
上を見ると確かにある。
「うわー!きれー!なんか得した気分だね!!」
「…………………」
少ししかめっつらの秋君。なんだか気になることでもあるみたい。
そのとき、空から光が指し私たちを包みこんだ。途端地面がなくなったかのように私達は下へと落ちて行った。