デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第5章 デビモンの罠と新たな島
☆☆~小姫side~☆☆
このあたりの地形を知ってからみんなの様子が変わった。一度は希望を失いかけたけど、タイチの言葉で元気を取り戻した。
「やっぱりタイチはすごいな」
ぼそっと呟くと、
「…あんなやつよりも小姫の方がもっと凄い」
と隣にいる秋くんが言ってくれる。
「そんなことないよ。私は何もしてないし。秋くんだって、タイチ認めてるくせに。」
「…そんなことない」
ふんとそっぽを向く。図星のようだ。そうそう、変わったことといえばジョウさんと秋くんの仲が良くなったし、ソラさんとも秋くんは仲良くなったみたい。秋くんの横をソラさん。後ろをジョウさんが歩いている。
「タケル!大丈夫か?」
どうやら転んでしまったようだ。
「大丈夫だよな、タケル!」
「うん!僕大丈夫!」
タイチのことばですぐに起き上がるタケルくん。
「…小姫気をつけろよ」
「うん!」