デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第4章 デジモンと進化
数十分くらい寝ていただろうか。誰かが動く気配におれは目が覚めた。近くにいたライモンが
「アキ、ジョウだ。」
自慢の嗅覚で俺に伝える。
「……そうか。」
ジョウは俺たちの中で一番年上でみんなをまとめる責任を負っていた。小姫のことも気にしており、ずっと隣で励まし続けていた。
「……ソラ。」
少しうたた寝をしていたソラを起こし、ジョウが山へと言ってしまったことを告げ、小姫のことを頼んだ。
「みんなにも伝えた方が……」
「だめだ。みんな疲れてる。あのタイチでさえ疲労がひどい。こんななかで登ったら危ない。俺が追いかける。後は頼んだ。」
俺はジョウの後を追いかけた。