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神降ろし

第1章  過去


頭が状況を呑み込めずにいた。が、

何とか言葉を見つけ出し口にする。

「待って!まだ伝えなきゃいけないことがっ!」


必死に手を伸ばす。 しかし遅かった。

もはや彼の気も、「その場所」の跡形すらも

消えていた。


「っ、ごめんなさいっ!ごめんなさい……」


結局、何一つ守る事が出来なかった。

こんな事になるくらいなら、自分が

消えれば良かったのだろうか……。

ずっと秘めていた想いも伝えられないまま。
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