第2章 No,2 ゾルディック家と幻影旅団
「ははは、実力に関しては今はまだ発達途上だからな。
だが、心理面がとても弱い子だ。あの子は人の優しさにそして非常さに触れたことはあるか?暗殺一家といえど、人との関わりをもたなければ
いくら技術があろうとも、ただの人形だ。お前はそれでいいのか?」
「俺にどうしろと?」
「多分今修行でもしているゴンと一緒に旅をさせろ。」
「あいつにはまだ早い。」
「いや、もう十分だ。イルミがおそすぎるんだよ」
「その、ゴンと一緒に旅させるメリットはあるのか」
「あるね。彼はジン。ジン=フリークスの息子さ。彼の性格上、自分を探させる為に様々な試練を設けている。そう、偶然をよそいながら・・・
なにも危惧する必要はない。キルアはもう立派に暗殺者なのだから。
そしてその旅での経験が、人との出会いが、彼をより強くする。」
「一理あるが。。。」
「息子が心配か?」
「まあそうだな」
「お前ら一族は小さい奴らに手をかけ過ぎだ。自分が育ったように息子を育てると一族もろとも消えるぞ」
「儂は、亜季の意見に賛成かの〜」
「親父・・・」
「確かに訓練の方法ならココでなんぼでもできるが、人間の心理を鍛えるには、どうも欠けている部分が多いとは思わんか?」
「さすが、ゼノ。そう、今のキルアに対して必要なのは暗殺の技術ではない。人間としての生きる心だ。」
「暗殺者に心はいらぬ」
「あほか、お前らもビジネスしておるんだろう。心理戦に持ち込む事や
取引するための駆け引きなんぞ習得するには、今がベストなんだよ。
これ以上ココに居させると育つ心がそだたない。」
「ほっほっほ。短期間でよくそこまで見取れたの〜亜季に依頼して正解じゃったのシルバ」
「予想外の答えはでてきたがな」