第2章 No,2 ゾルディック家と幻影旅団
「次にイルミだ」
「イルミも見ていたのか。」
「まあな、ついでだ。倍の金額もらうからにはそれなりの報告がいるだろう?」
「律儀なやつじゃ」
「イルミも立派にそだってて嬉しいよ。でも彼には闇の中で光を求めている。。。本人は気付いてないがな。暗殺をしたくないというわけじゃないんだが、親の、人の優しさが知りたいと感じているといったとこかな。
お前だって親父になってよくわかるだろ?息子に対する優しさの表し方がとても難しく、自分でももどかしい事ぐらい。
いくら暗殺一家と呼ばれていても
血を分けた家族だ。息子たちに優しさをもっと別の形で現してやれ。
俺もできるかぎりの接触はしていこう。
価値観の幅が狭い。もっと暗殺以外の仕事をさしてやれ。
あの子は快楽暗殺者じゃないんだから。
そして弟達に対する愛し方がゆがみすぎているんだよ
愛し方をしらないからな。
キルアばっかりに力を入れ、独立してるかのように見えるイルミはほったらかしっていうのはどうかとおもうぞ」
「確かにキルアが生まれ、イルミにはかまってやったことなかったな。」
「あの子はそれを理解するのがべらぼうに上手く、そして、自分のもどかしい感情は上手く押さえられている。」
「そうか。。。」
「じゃが、イルミにはもう十分一人前の暗殺者だぞ。今更どうしろと?」
「お前達がしばらくイルミに暗殺の仕事をまわさなければいい。
そして、イルミを独立させ、自分でビジネスをさせろ。
いつまでもお前らのおこぼれをもらっている半人前ではいけない」
「なるほどな。そうしてみるとしよう。」
「して、亜季今日はどうするのじゃ?」
「せっかく遊びにきたんだし、少し居てもかまわないか?」
「ああ、ゆっくりしていけ。」