第2章 No,2 ゾルディック家と幻影旅団
「仕事というのは何をしていたんだ?1週間もかかるって珍しいな」
「ああ、ハンター試験だよ。監視の依頼」
「ほお、どちにしろ楽勝だったんだろ?」
「まあな、ひよっ子の受ける試験なんだし
まあ、ヒソカが居たのは予想外だった」
「あいつ、集まりに来ないと思ったらハンター試験受けていたのか」
「なんだ?しらなかったのか?」
「ああ、聞かされていない」
「まあいい。愛弟子が大きくなっていて本当嬉しいばかりだ」
「俺たちの成長も。。。」
「ん?」
「お前はヒソカを愛弟子というが、俺たちはどうなんだ?」
「うーん、そうだな、俺がお前らを見つけたときには
まだ赤子だったしな、マチやフィンは元気か?」
「ああ」
「結局ヒソカだけ連れて行くことになってしまって
申し訳なかった。だけどな、お前らと過ごした日々は
かけがえのない大切な日だし、こうしてお前と酒を酌み交わす事が出来る。元気に育ってくれて嬉しいよ。
そうだな、弟子・・・っていう程の事は教えていない。
だがな、弟や妹をみているような感じだったな。あの頃は・・・
今はもう、しっかり自分達であるけているじゃないか。俺はそれがうれしくてね。」
「あの時お前が手をさしのべてくれなかったら俺ら蜘蛛は存在しない」
「そうか。だがな、あまりお前らの中で俺の存在を
大きくしすぎるな、弟や妹といった様に愛弟子であったヒソカですら
俺の事を思うなといい聞かせてきたからな」
「だが・・・」
「いいか、クロロ。俺らは今もうお互いビジネスパートナーとしてでもあるんだ。相手に頼ろうとはしてなくても
存在が大きいとどうしてもよぎる事がある。
いつか仕事の邪魔をしなくちゃならないオファーがくるかもしれない。
そういった時、いつまでも俺を思っていたら先にすすめないし
お前が俺にしたがってばかりじゃ
俺の思うように物事がすすんでしまう。。それじゃつまらない
俺の存在を大きくするな。兄である俺を。」