• テキストサイズ

【ハイキュー】ひとなつの (poco a poco2)

第15章 最終日 (それぞれの)


全ての日程を終えて、昼食のバーベキューの時、
赤葦は一人隅に座っている立花に声をかけた。

「立花さん。昨日の怪我は大丈夫でしたか?」

「うん。もう大丈夫。ありがとう。
赤葦君には迷惑かけちゃって、本当にごめんね。」

「やっぱり謝るんですね。」

「あ、ええと……。」

立花は困ったように笑った。

「立花さん、3年生ですよね。」

「うん。そうだよ。」

「がんばってください。
その、受験とか、いろいろ。俺も、部活がんばります。」

赤葦の言葉に、立花ははじめきょとんとしていたが、
すぐに笑顔になった。

「うん。ありがとう。赤葦君もがんばってね。」

「立花せんぱーい、焼きそば食べますか?
持ってきましたよ!」

谷地がそう言って近づいてきた。

「それじゃ、失礼します。」

谷地と入れ替わりで、赤葦は一礼しては戻って行った。

「今の、梟谷の赤葦さんですよね?何話してたんですか?
ま、まさかスパイ行為を働こうと立花先輩に近づいて……。」

急に物騒なことを言い出す谷地に、
立花はちがうちがうと笑って否定する。

「ちょっとね、身の上話、かな。」

谷地は不思議そうに立花を見つめた。
/ 79ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp