• テキストサイズ

【ハイキュー】ひとなつの (poco a poco2)

第14章 五日目 夜 (きもだめし) 後編


「音楽室ありましたよ。あけますよ。いいですか。」

多少落ち着きを見せてきた日向が指揮を執る。

「ここ、脅かす人がいるんだよね!?
どうする?大丈夫かな!」

「犬岡と山本さんですよね!
あの二人ならどうせ大したことしないと思いますよ。
大丈夫です行きましょうあーでもやっぱり心の準備が」

リエーフの言葉を最後まで聞かず日向は扉を開けた。

そこには至って普通に山本が立っていた。

「おっせーよ。あと、リエーフうるせえ。
そんなに怖がられちゃ脅かす方も気が引けるわ。」

三人はほっとして近づいていく。

「ほら、これ持ってさっさと戻れ。」

花火を受け取って、トランプを渡す。

「犬岡は?」

日向が聞く。

「便所。」

ふーんと三人は頷いて音楽室を出た。

「なんか、最後はあっさりだったね。」

立花がほっとした声を出す。

「ですね。あとは引き返すだけだから安心安心。」

笑顔を見せながら歩いていくと、
突然空き教室の扉が開き、何者かが追いかけてきた。

「うわあああああああああ!」

「きゃーーきゃーーーー!」

「ぎゃああああああああああああああ!!!」

三人は悲鳴を上げて走り出した。

「あ、やば。やりすぎたかも……。」

犬岡は走り去る三人の背中を見て、少し罪悪感に襲われた。

「おう、お疲れ。おいしいなー犬岡。」

山本がやってきてハイタッチした。
/ 79ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp