【ハイキュー】ひとなつの (poco a poco2)
第13章 五日目 夜 (きもだめし) 全編
「立花先輩、何番でしたか?」
谷地が寄ってきて聞く。清水も一緒だ。
「私6番。仁花ちゃんは?」
「3番です。清水先輩は1番だし、みんなバラバラですね……。」
その言葉に、立花はドキッとする。
「あ、1番ならこうちゃんと一緒だね……。」
「ああ、そうだな。よろしくな、清水。」
菅原はそう言って清水に笑いかけた。
清水も心なしかほっとしたように頷く。
その様子に立花はなぜか胸が苦しくなった。
(あ、なんか私、嫌かも……。)
菅原の背中を掴んだままの手にそっと力を込めた。
「潔子さん1番っすか!
さすが潔子さん、1番が良く似合う!俺2番ですけど、潔子さんが許すならご一緒さ……。」
「そういうのいいから。」
大声で話す田中の提案を、清水は無下に断ると、今度は西谷が寄ってきた。
「潔子さん何番っすか!?1番っすか!さすがです!!
俺4番ですけどもしよければ……。」
「そういうのいいから静かにして。」
最後まで聞かずに清水はぴしゃりと言う。