【ハイキュー】ひとなつの (poco a poco2)
第13章 五日目 夜 (きもだめし) 全編
引き返そうにも、
こんな暗い中女子だけで歩かせるのも問題だとかなんだかんだと黒尾に言いくるめられ、
三人はとりあえず大人しくその場にとどまった。
(騙された!!)
立花はそう確信して、菅原にしがみつく。
「こうちゃんなにあれどういうこと!
知ってたなら教えてよー!!」
「いやあ、俺も今初めて聞いた。
でもまあ、面白そうじゃん。」
菅原はそう言って、
「大丈夫だって。
みーはそうやってずっと俺のそばにいな。」
と、立花の肩をポンポンと叩いた。
「……うん。」
菅原の腕をぎゅっとつかんで頷く。
「お、おおおおおれ、おばけとかそういうの見たことないんですけど!
それでもやっぱりいるっていうじゃないですかあ!
テレビとかで!!」
「潔子さんは俺が守ります!命に代えても!!」
「よく言った!龍!!
潔子さん安心してください。
何があっても潔子さんだけは無事に生きてお返しします!」
日向田中西谷のそれぞれの反応を見て、菅原は愉快そうに笑った。
「いやあ、なんか大変なことになっちゃいましたね。
みんな無断で出てきたから、遅くならないといいんですけど……。」
意外にも山口は落ち着いている。
「だな。まあ、俺らで収集つかなくなりそうだったら大地でも召喚するべ。」
そう言って菅原は携帯を手にした。
「うわあ……俺はきもだめしよりそっちの方が怖いです。」
山口は苦笑いして言った。