【ハイキュー】ひとなつの (poco a poco2)
第12章 四日目 夜 (反省と誤解)
「いいか木兎。相手はお前より一枚も二枚も上手だ。
お前の頭で考える程度のごまかしは全部見破られると思え。」
「お、おう。」
月島が戻ってくるまでの間、
木兎は黒尾から何度も同じ台詞を叩きこまれた。
「赤葦のことは俺からきっちり説明するから、
お前は赤葦の『あ』の字も出すんじゃねえ。分かったな。」
「分かった!」
黒尾は素直に返事をする木兎を見ながら、やれやれと思う。
(赤葦には余計なことはしないと約束したけど、
せめて誤解くらいは解いてやらないとなあ。先輩として。)